葬儀に関して人によっていろいろと考えがあるでしょう。最近では自分の葬式は自分の好きな形で行ってほしいという人が増えています。だからといって現実、本人は亡くなっているのでどういう式になっているのか本人が確認できるわけがありません。
しかし、生前に決めておけば遺族が故人の希望通り、式を執り行ってくれます。さらに業者の方でも生前に契約することを勧めています。何故なら、そのほうが業者にも都合がいいからです。というのも、人が亡くなっても必ず、自分のところに葬儀の依頼がくるかも判らないからです。
しかし、生前のうちに契約してもらえたら助かります。しかも、式場の良さを知ってもらうために業者の方もいろんな企画をたてています。気になるのなら一度、調べてみましょう。それに葬儀費用を生前に用意しておけば遺族に負担をかけることもなくなります。
近年、葬儀の形がとても多様化していますよね。今までは、葬儀といえば、親族や親しい友人や知人が集まりお寺や斎場で行うものが一般的でしたが、最近はそんな一般的なものとは少し違う形式のものも増えてきました。その代表的な例が「家族葬」です。
ごく親しい身内のみでお通夜や葬式を行うもので、ゆっくり家族との別れの時間を過ごしたり、費用面であまり負担が大きくないというところが人気の理由となっています。家族葬の場合は、亡くなった方が生前「家族葬にしてほしい」と希望していた場合も多く、家族にあまり負担をかけたくないという気持ちから家族葬を希望する人が増えてきたと考えられます。
専用の会場も全国的に増えていて、まるでホテルのような設備が揃っているところもめずらしくはありません。核家族が増え、少子高齢化が進んでいる日本では、今後も家族葬の需要はますます多くなると思われます。
自分や家族の葬儀について、具体的に考えてみたことはありますか。最近は「終活」という言葉も流行っているので、なんとなく考えたことはある方も多いかもしれませんが、具体的に何か計画を立てている方は意外に少ないかもしれませんね。
最近は、お通夜やお葬式にも個性をプラスすることができるようになってきました。家族との想い出の写真を会場内に飾ったり、趣味で使っていたものを祭壇に飾ったり、好きな音楽をかけてもらったりと、生前の気持ちを尊重できる葬儀が増えています。
もちろん自分の葬儀がいつになるかは分からないことなのですが、希望がある方はエンディングノートなどに希望をきちんと示しておくと良いでしょう。最期まで自分らしくいたい、そんな気持ちをお持ちの方はぜひ家族へ意向を伝えておきましょう。
これからは、自分の最期は自分でプロデュースするのが当たり前の時代になってくるかもしれませんね。